【現地レポート】駅周辺で再開発が相次ぐ所沢で、その象徴といえそうな全311戸・地上29階建て（地下2階）のタワーマンション「（仮称）所沢駅前 直結タワー計画」（低層部は商業施設）の工事が始まり、2021（平成33）年1月の完成へ向け、売主の住友不動産による公式サイトも公開されました。同タワープロジェクトを中心に、所沢駅前の再開発計画をレポートします。
現在、所沢駅の周辺では、3つの再開発計画が進行しています。
- 東口：西武鉄道「所沢駅東口駅ビル計画」（参考ページ）
- 西口：「所沢駅西口地区」の旧西武所沢車両工場の跡地再開発（参考ページ）
- 西口：プロペ通り商店街の先、ファルマン通り交差点の「所沢東町地区（日東地区）」における再開発（参考ページ）
このうち、東口の駅ビル計画は工事は2020年夏ごろまで行われますが、第1期計画が来年（2018年）3月上旬に完成する予定です。
この東口駅ビル計画と同様に工事が進んでいるのが旧西武鉄道車両工場の跡地「西口地区」の再開発。3万6000平方メートルという「甲子園球場」程度の広さの土地を開発するもので、このうちもっとも駅近くに面した4000平方メートルを使い、29階建てタワーマンションが建設されています。
現地の周辺を写真でご紹介します（写真はいずれも2017年12月撮影）。
所沢駅は同じホームで池袋線と新宿線に乗り換えができます
池袋や副都心線・有楽町線・東急線方面はもちろん、高田馬場や西武新宿方面へも行ける利便性があります
所沢駅の改札口は1カ所、1日平均10万人近い乗降があるだけに常に駅構内も賑わっています
29階建てタワーの建設が進む西口の再開発エリアは、改札口を出て右手の「西口」方面へ向かいます
西口の駅前には所沢駅前を代表するショッピングセンター「ワルツ所沢」がそびえ、ビル内の中核テナントとして西武百貨店所沢店が入っています
こちらは西口駅舎の様子です。2020年夏頃までに新たな駅舎が建てられる予定となっており、タワーマンションが完成する2021年初頭には西口駅前の風景も一変しているはずです
ワルツ所沢の横を通り過ぎると、すぐに「所沢駅西口入口」のスクランブル交差点が見えてきます。駅側から見て真正面、現在は5階建ての商業ビルが建っている付近に29階建てのタワーが建設されます
現地には「所沢駅西口北街区第一種市街地再開発事業」の告知看板が掲出されています
ワルツ所沢（右側）の少し高い場所から見た建設予定地（左側）、道路一本はさんでまさにワルツの真横という好位置です
2017年12月現在、建設予定地には重機が入り、着々と基礎工事が進められている様子です
3万6000平方メートルにおよぶ再開発地の全体像はこのようになっており、タワーが建つ部分（A地区）の背後地は「にぎわい創出ゾーン」として、大型商業施設の建設も計画されています（広報「ところざわ」2015年6月号より）
今後の再開発が予定される「にぎわい創出ゾーン」は、現在は300台超収容の「西武スマイルパーク所沢駅西口駐車場」として使われており、平面駐車場なので建設工事に取り掛かる際にも大きな支障はなさそうです
29階建てタワーとワルツ所沢の間にはペデストリアンデッキが設けられる計画で、マンションから所沢駅西口まで濡れずに直結できることになりそう（住友不動産「（仮称）所沢駅前 直結タワー計画」の公式サイトより）
なお、タワーマンションの販売開始は2018年7月を予定しており、まだマンション名や販売に関する詳細も発表されていませんが、いち早く公式サイトが公開されています。最新情報を定期的にチェックしてみてください
それでは、所沢駅周辺で進む他の再開発についても様子も見てみましょう
こちらは西武鉄道本社などがある反対側の所沢駅「東口」、来年（2018年）3月の第一期完成へ向け、駅ビル「グランエミオ所沢」の工事が順調に進展しています
西口の駅舎や線路上に建てられる上空ビルなどの工事は2020年夏頃まで続きますが、来年3月の「第1期オープン」時点で、東口駅ビル内には約80店舗が開店する予定で、東口にも賑わいをもたらしそうです
一方、こちらは西口駅前にある著名商店街「所沢プロペ」（写真）。ここを抜けた先、「所沢ファルマン通り商店会」（県道337号久米所沢線）沿いの小金井街道寄り、「所沢東町地区（日東地区）」と呼ばれるエリアでは、もう一つの地上29階・地下2階のタワーマンション（155戸）計画が存在しています
「ファルマン通り」のスクランブル交差点周辺では、1999年に完成した27階建ての「グラシスタワー所沢」（写真右側）や1997年に完成した31階建ての「所沢スカイライズタワー」とともに、プロペ商店街寄りの場所（写真左手のビル付近）にも「29階建てタワーマンション（低層部は商業施設）」が今後建てられる予定です
